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特殊清掃を扱う専門会社「特殊清掃24時」:特殊清掃「戦う男たち」2006年分

特殊清掃「戦う男たち」

Thanks

このブログを書き始めて一ヶ月が経った。書き始めた動機は同僚の提案である。私は、この特殊な仕事を人知れず黙々とやってきたし、これからもそうやっていくつもりでいた。

その同僚は、せっかく(?)こんな珍しい仕事をやっている私が持つ経験や考えを世間にアウトプットしていくことで、何かメリットが得られると考えたのだろうか。

現場業務で手一杯の私は余計な仕事が増えるので、正直言うと嫌だったのだが、あまりにアナログ人間過ぎて時代に取り残されているような危機感も持っていたので、とりあえず書き始めることにした。

拙く幼稚な文章かもしれないし、思いをうまく表現できていないかもしれない。
しかし、そんな私のブロクを見ず知らずの方々が読んでくれ、感想・意見・疑問などを書き込んでくれているのに驚いている。

私は、ブログを書くばかりで、肝心の掲載ホームページはほとんど見ていない。いや、正確にいうと見ているヒマがないのである。
反響などは、その同僚が伝えてくれているのである。
最初は、

「仮に読者からの反応があったとしても誹謗中傷的なものがほとんど」「野次馬的な嫌がらせが多い」

等とかなり悲観的・否定的に考えていた。

それには理由がある。

特殊清掃という仕事は、一般的には蔑まれ・嫌悪され・奇異に思われる仕事だからである。実際にも、依頼者(遺族)から

「よくこんな仕事できるよなぁ」

的な軽蔑発言を受けたことが何度もある。もちろん、その人達は私には聞こえないつもりで話しているのだが、バッチリ聞こえてしまっている。

また、言葉ではなくても、その態度で明らかに見下されてバカにされていると感じることも多いのも実情。経験の浅い頃は、そういう事にいちいち引っ掛かって気落ちしていたが、今はそんな程度のことは気にならない。
決して開き直っている訳ではなく、そういう事実は事実として素直に受け入れているのである。

したがって、

「このブログには読者が付かないか、読者が付いて反応があったとしても、誹謗中傷的なものがほとんどだろう」

と悲観的に考えていたのである。

しかし、実際は違った。
意外や意外、激励や肯定的な書き込みがほとんどで、驚きと同時にとても嬉しかった。

正直言うと、自分の職業に後悔がないわけでもない。二度とない人生で、よりによってこんな仕事をしているのだから。

ちなみに、私が幼い頃、初めて「なりたい」と思った職業はプロ野球選手である。
遠い昔に描いていた夢と今の現実を対比すると、自分でも笑うしかない。
世の中には色々な仕事があるし、若いうちはわざわざこんな仕事を選ばなくてもよかったのである。しかし、若かった私は死体業を自ら選び、極めつつある?のである。これも、私の人生の運命(さだめ)なのか・・・(苦笑)。

ブログというものは返信するのが礼儀らしいが、アナログ人間の私はそんなことも知らない。同僚からは、

「書き込んでくれた人に返事を書いた方がいい」

と言われるが、私にはその時間がない。

ついては、この場をかりて、私のブログへの書き込みをしてくれた方々、特に私の仕事へ励ましや肯定的な意見を寄せてくれた方々に感謝の気持ちを伝えたい。本来なら、一人一人に返事を書きたいところだが、私の本来の仕事は特殊清掃であるので、ブログに優先して時間を使えない事情も察してもらいながら、気が向いたら、
今後も継続して購読・書き込みをお願いしたい。

また、疑問や質問的な書き込みに対しては、リアルタイム・個別にお応えすることができないので、ブログを通してお応えしていこうと考えている。ついては、お尋ねの件は少し気長にお待ちいただけるとありがたい。

何はともあれ、見ず知らずの皆さん、どうもありがとう。皆さんの励ましにの力をもらって、今日も私は特殊清掃の現場で戦い続ける。

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