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特殊清掃を扱う専門会社「特殊清掃24時」:特殊清掃「戦う男たち」2006年分

特殊清掃「戦う男たち」

独居男の悲哀

若年から中年の孤独死も案外多いものである(自殺ではなく)。

そんな現場に共通して言えるのはエログッズの多さである。
エロ本・AV類が山ほどでてくる。普通は、古いものや見飽きたものは捨てていきそうなものだが、捨てるのが惜しいのか、そういう人はどんどん買い溜めていくのだろう。

男の本質と言ってしまえばそれまでだが、ほとんどの現場で、ちょっと異常な量がある。
その共通点は不思議である。

そんな現場で気の毒なのは遺族である。エログッズを溜め込んでいたのは故人で、遺族ではないのに、何故かどの遺族も

「お恥ずかしい・・・スイマセン。」

と謝ってくる。身内の恥は自分の恥だと思ってしまうのか。

別に謝るようなことでもないし、私も、謝られても何と言っていいか分からないので苦笑いするのみ。
フォローの言葉が見つからない。
そもそもエログッズを溜め込むことは悪事ではないので、謝る必要なんかないのだが。

それでも、遺族は恥ずかしい心情を抑えきれずに、理由もなく謝ってしまうのだろう。
そこが妙に可笑しい。

でも、本当に恥ずかしいのは、あの世に行った故人かもしれない。

「まさか自分の恥ずかしい趣味が他人に露呈してしまうとは・・・恥ずかしいッ!!」
と草葉の陰で赤面している?

 

独り暮らしの男性でエログッズがたくさんある方は、普段の健康管理に人一倍気をつけよう。腐乱死体で発見されるようなことがないように。

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